クライアント情報
- 業界:不動産業界
- 規模:店舗5店舗、従業員約40名
- 地域:大阪市中心部、京阪沿線
右:ラックハウジング代表取締役板東秀樹 様
左:弊社担当の魚住
株式会社ラックハウジング 様
代表取締役 板東 秀樹 様
【事業内容】
不動産賃貸・売買仲介、管理、不動産売買、リフォーム等
不動産にまつわることならなんでも
クラウド会計の導入で業務効率化を実現——freee活用事例インタビュー
はじめに
クラウド会計ソフト「freee」は、多くの企業にとって経理業務の効率化を実現するツールとして注目されています。今回は、freee導入の経緯や活用の実態、導入後の変化について、株式会社ラックハウジングの板東社長と経理担当の真下氏にお話を伺いました。
freeeの導入を検討している不動産会社にとって、業務のどこが改善されるのか、導入の際にどのような課題があるのか、そして導入支援業者を活用するメリットとは何か。本記事を通じて、それらの疑問を解決する手助けとなる内容をお届けします。
freee導入の背景——クラウド化の必要性
Q. freee導入のきっかけは何だったのでしょうか?
板東社長:「当社は複数の支店を展開しており、今後
も拡大を予定していました。しかし、従来の弥生会
計では、データ管理や支店との情報共有に限界があ
りました。さらに、インボイス制度の開始もあり、
クラウド化の必要性を強く感じていました。
複数の会計ソフトを比較検討した結果、クラウド
上でリアルタイムに管理できるfreeeが最適だと
判断しました。」
Q. freeeのどの点が決め手になったのでしょうか?
板東社長:「一番のメリットは、どこからでもアクセスできる点ですね。出張先や外出中でも資金繰りを確認できるので、経営判断がしやすくなりました。また、支店の経理業務を効率化できる点も大きかったです。」
導入当初の課題——スムーズな移行は簡単ではなかった
Q. freee導入直後の課題はありましたか?
真下氏:「私は2023年2月に入社し、すぐにfreeeの運用を任されました。しかし、前任者が1月末に退職しており、引き継ぎが十分でなかったため、操作方法やデータの整理が大変でした。支店では小口現金や預金の入出金をfreeeで管理していたのですが、本店ではまだ弥生会計を使っていたため、データが二重管理になり、非効率な状況でした。」
Q. 不動産会社特有の課題はありましたか?
真下氏:「当社のような不動産会社では、単純な売上・経費の管理だけではなく、物件ごとの収支管理が必要になります。不動産業では、売買物件の収益、管理物件の家賃収入、修繕費用、リフォーム費用など、多岐にわたる会計処理が発生します。特に、売買と賃貸管理の収益が異なるため、会計処理のルールをしっかり確立しないと、正確な財務管理が難しくなります。
また、管理物件が増えるにつれ、オーナーへの送金管理、管理手数料の計算、退去時の修繕費精算など、細かい処理が多くなり、従来の会計ソフトでは手作業が増えていました。これらの処理を効率化し、リアルタイムで状況を把握できるツールが求められていました。」
Q. どのように課題を解決していったのでしょうか?
真下氏:「最初は手探り状態でしたが、freeeの公式サポートだけでは細かい業務フローに対応しきれませんでした。そこで、freee導入支援を行っているレッツ株式会社にサポートをお願いしました。レッツ株式会社のサポートを受けることで、業務プロセスを整理し、freeeを最適な形で運用する仕組みを作ることができました。」
魚住:「まず、業務のプロセスをヒアリングし、どのようにfreeeを活用すれば効率化できるかを検討しました。また、銀行口座が50以上あり、各口座の取引が非常に多かったため、仕訳作業の自動化やタグ機能を活用することで業務負担を軽減しました。不動産業界では、物件ごとの収支を明確に管理する必要があるため、セグメント機能を活用して、物件単位での会計処理をスムーズに進めることができました。」
Q. 他の不動産会社にも導入支援を勧める理由は?
魚住:「不動産業界では、一般的な会計ソフトでは対応しきれない特有の課題があります。管理物件の増加に伴う業務量の増大、税務処理の煩雑さ、収支管理の複雑化など、現場の負担は大きいです。freeeを導入することで、これらの業務を効率化し、経理担当者の負担を軽減することができます。
しかし、freeeは自由度が高い分、適切な設定を行わなければ十分な効果を発揮しません。そのため、導入の際には専門家のサポートを受けることを強くお勧めします。レッツ株式会社では、単なるfreeeの導入支援にとどまらず、不動産会社の業務フローに合わせた最適な活用方法を提案し、スムーズな移行を支援しています。」
まとめ:導入支援を活用してfreeeの効果を最大化する
不動産会社にとって、会計業務の効率化は経営に直結する重要な課題です。freeeを活用することで、多くの業務が自動化され、経理担当者の負担が軽減されるだけでなく、経営者がリアルタイムで財務状況を把握しやすくなります。
しかし、導入の際には初期設定や業務フローの見直しが必要です。その際、導入支援業者のサポートを受けることで、スムーズに運用を開始し、最大限の効果を得ることができます。
同じような課題を抱えている不動産会社の皆さまには、freeeの導入とともに、専門の導入支援を活用することをぜひご検討いただきたいと思います。